Ilyushin
↑Image courtesy of Shipbucket.
- ※イリューシンは、ソヴィエト特有の重苦しく硬直した体質の犠牲となり、Il-86で失敗を喫していた。改良型(かつ胴体を短縮した)Il-96-300も残念ながら先代と同様に市場で不振に終わり、輸出先はキューバのみにとどまりまった。そののち、イリューシンは胴体をふたたび延長したIl-96Mや96-400によって設計の再活性化を図ったが、市場での反応は得られなかった。そこで同社は最後の一か八かの賭けとして、延長型Il-96を2階建て機へと改造する計画を立てた。ボーイングが巨大な円形胴体でこれを実現しようとし、MDD(マクドネル・ダグラス)がMD-11の胴体を上方に拡張しようとしたのに対し、イリューシンは最も極端な低コストかつ最小限の改修という手法をとった。それは、標準的なIl-96の胴体の上に、より小さな2つ目の胴体モジュールを単純に載せるという計画だった。これにより、下層にはワイドボディ機のような“3-3-3”の座席配置、上層にはナローボディ機のような客室(“3-3”配置)が設けられることになる。動力源としては、当時開発中だったクズネツォフNK-93プロップファン・エンジンが選定された。 しかし、Il-96-550計画は、イリューシンが国際航空機市場に食い込めなかったことと同様に、このエンジンの開発が失敗に終わったことによって頓挫することとなった
Update 26/08/08