瀋陽航空機工業グループ
SHENYANG AIRCRAFT INDUSTRY GROUP

※中国航空工業集団有限公司 Aviation Industry Corporation of China, Ltd. グループに属する
※瀋陽飛機工業株式会社J-8IIプロジェクト8-2 Project 8-2(通称:Peace Pearl Program)。プロジェクト8-2は、西側ではピース・パール・プログラムとして知られており、アメリカからF-16A/Bを購入するよりも手頃な価格で、当時はまだ整備されていないブロック1の状態のJ-8IIを、全天候下でソヴィエトの超音速戦略爆撃機を迎撃出来る形態に改良することを目指していた。グラマン社は、AN/APG-66(V)レーダー、アヴィオニクス、コンピュータ火器管制システム computerized fire control system、マーティンベーカー射出シートを、パターン機としてアメリカに送られる2機の機体に統合し、AIM-7M搭載能力を取り込み、将来的にはF404ターボファンへの再エンジンも視野に入れている事が選定された。改造された機体は、背中の棘がやや大きくなっている事で識別出来る。プロジェクト8-2は、1989年の六四天安門事件の後、欧米の制裁により一時停止された。その時点では新しい電子機器のみが搭載され、地上でテストされた事が確認されている。その後、2機の機体は中国に返還された。しかし、J-8IIは中国とSACの誇りであり、より信頼性の高いブロック2へのアップグレードが続けられ、最終的にはJ-8Fにつながった

↑Image courtesy of Shipbucket.


Update 22/12/24