コンソリデーテッド・エアクラフト
CONSOLIDATED AIRCRAFT


※社内呼称モデル31コレヒドール Corregidor。1938年、コンソリデーテッドはモデル28/PBYの後継機として、民生・軍用の両方に適した航空機の開発に着手した。すでに機体設計が進んでいたため、デイヴィス社 Davisの高アスペクト比翼が使用可能となり、コンソリデーテッド社はこの新しい設計を検証するために、新しい翼型を持つモデル31を社内でデモ機として製造することを選択した。この主翼は、後にモデル32リベレーター Liberatorに採用されることになる。この飛行機は“プレグナント・グッピー pregnant guppy”というニックネームで呼ばれ、新しいライトR-3350エンジンを搭載し、1939年5月に初飛行した。新型の翼は期待に応え、性能を20%向上させ、航続距離と速度を増加させた。市場的にはPBYより優れていたが、海軍が設計に関与しなかったことと、マーチンPBMの導入により、海軍からの関心は薄かったようである。コンソリデーテッド社は、モデル31の海軍仕様の開発を進め、試作機を防御砲塔と最大2tの軍需品を搭載できるように改良した。最終的に1942年に海軍がXP4Y-1として引き継ぎ、1942年10月にようやく200機の発注が行われた。もともとシコルスキーVS-44用の工場がコンソリデーテッド社に割り当てられ建設されたが、ボーイングB-29への採用によるR-3350エンジンの不足で契約が解除され、代わりにこの工場でPBYの増産に充てられた。試作機以外の機体は製造されなかった

↑Image courtesy of Shipbucket.


Update 23/02/24