ダグラス・エアクフト社
Douglas


※ダグラスはモデル900シリーズに大きな期待を寄せており、C-141契約がロッキードに授与されたあとも、米空軍CX-4要求仕様に基づき設計の改良と洗練を続けた。エンジン出力は積載量に追いつかず、CX-4設計は6発機へと進化した。最終的にCX-4は中止となり、代わりに米空軍は大型輸送機要求と新エンジン要求をCX-HLS(Cargo eXperimental - Heavy Logistic Support)として発表。これがのちにC-5として知られる機体となった。エンジンにはジェネラル・エレクトリック製TF39ターボファンが採用され、その高出力と高効率により、巨大なC-5も実用的な4発機として実現可能となった。輸送機の設計は“必然的な画一化”の段階に達していた。仕様書が事実上貨物室の寸法を規定する中、設計者たちは既定の標準パターンに従い、機首・尾部・主翼を貼り付けるだけで、一般には区別不能な画一的な設計を生み出した。ロッキード、ダグラス、ボーイングは米空軍にプロジェクトを提出したが、基本レイアウトにほとんど差異はなかった。ダグラスはモデル900のサイズを拡大し、ついに操縦席が機首アクセスドアとともに開くという技術的難題を放棄。操縦席を新設の上部デッキ構造へ移設した。これはダグラスにとって新機軸だったが、ほか2社も操縦席の最適配置がここにあると認識していた。ダグラスはモデル920の実物大モックアップを建造し、積載システムを実証した。最終的にボーイングの設計が最良の機体と評価されたが、価格競争でC-5の契約を獲得したのはロッキードであった。しかしこれは結果的に偽りの節約となった。同機は巨額のコスト超過を招き、重大な設計上の弱点と性能不足を露呈したのである。ボーイングはこの経験を活かし、B747の開発に注力した(ジャンボ機はC-5プロジェクトの成果ではないが、その教訓は新設計に活かされた)

↑Image courtesy of Shipbucket.


Update 25/12/25