フェアチャイルド・エアクラフト・カナダ
FAIRCHILD AIRCRAFT CANADA


※カナダのフェアチャイルドが戦時中に設計したもののうち、試作1号機以降に進展しなかったものの1つ。モデル71をそのまま流用したわけではないが、スーパー71はカナダのブッシュ・オペレーション用に設計された最初の金属表皮機であった。機体は大きな貨物室を中心に構成され、左舷に大容量の貨物用ドア、右舷に乗客用ドアを備えていた。主翼は、貨物室と干渉しないように胴体には取り付けられず、パラソル翼となっている。また、コクピットも貨物室とは別に主翼の後方に設置された。試作機1機はウィニペグ Winnipeg発のカナディアン・エアウェイズ Canadian Airwaysで使用され、ブッシュへの運航に使用された。コクピットが後方にあるため視界が悪いことが判明したが、1940年に湖から離水しようとして水没した丸太に衝突するまで6年間試験運用が続けられた。金塊を積んでいたため、残骸は湖から浚われたが、茂みに放置されたままだった。1970年代に残骸が回収され、機体は展示用にレストアされ、現在はウィニペグのカナダ西部王立航空博物館 Royal Aviation Museum of Western Canadaに所蔵されている

↑Image courtesy of Shipbucket.


Update 23/02/11