コードロン
Societe des Avions Caudron


※1935年に初飛行したコードンC.640は、コメットのようなレーサーに商業的な可能性を加えようと、サイズを大きくして積載量を増やし、高速長距離郵便機として期待された。C.640は高速長距離メイルプレーンとして期待され、8機の機体が着手され、6機がC.640として完成した。残念なことに、C.640の空力特性はDH.88ほど好ましくなく、主翼は高速では柔軟すぎて過度の振動に悩まされた。イギリスのコメット同様、フランス空軍もティフォン Typhonに興味を持った。コメット同様、ティフォンは受け入れられなかった。5号機は、パイロットの視界を確保するためにコックピットを改良したC.641に改修された。この機体は速度記録に挑戦するために使用され、1937年のイストル〜ダマスカス〜パリ航空レースに出場した

↑Image courtesy of Shipbucket.

※8番目の機体は2番目のC.641として完成し、ルーマニアのアンワーヌ・ビベスコ王子 Prince Antoine Bibescuの専用機として売却された。この機体は胴体上部の形状を変更するためにさらに改良された

↑Image courtesy of Shipbucket.

※標準のC.640はフランス空軍を興奮させることができなかったため、未完成の6番目の機体は3人乗りの軍用タイプに改造された。改良された機体は3人乗りに拡張され、機首に2門の銃が装備された。C.670は戦闘能力はあったものの、特に戦闘機そのものではなく、空飛ぶ指揮官用機であった。レーダーが装備される前のこの時代、フランスは戦闘機群司令官が戦闘機とともに上空におり、繰り広げられる集団空中戦を見ながら、交戦中の戦闘機をコントロールし、調整するというアイデアを試していた。このコンセプトには欠陥があり、C.670はプロトタイプ以上のものにはならなかった

↑Image courtesy of Shipbucket.


Update 24/06/15