Douglas
- ※1962年7月、ダグラスは次世代輸送機としてモデル890、895、900の3種類の設計案を米空軍に提出した。最も安価でシンプルな選択肢がモデル895であった。なお、ダグラスの特殊なモデル番号体系では、2000番台、1000番台、そして数百番台の設計が同時に策定されていたことに留意されたい。モデル895はC-133の改良型であり、ターボプロップ設計をジェット時代に引き継ぐものであった。最もシンプルなヴァージョンはDC-8の主翼をC-133の胴体に組み合わせた。DC-8主翼の上向きに傾斜したダイヘドラル dihedral角は、現代設計が下向きに傾斜したアンヘドラル anhedral角を持つ主翼を採用する傾向にあるため、異例に見える。第二のヴァージョンではDC-8主翼を採用しつつ水平に直線化した。両ヴァージョンともロッキードC-141と同じプラット&ホイットニーTF33ターボファン・エンジンを使用していた。C-133機体への唯一の大きな変更点は、新型エンジンの増加した速度と推力に対応するため、尾部構造を再設計したことである。この構成で新機体を製造する計画だけでなく、ダグラス社は残存するC-133機を新基準に改修することも可能であった。 当然ながら、この最小限のコストで最小限の利点しか得られない選択肢は、企画段階を超えて進展しなかった
Update 25/11/16