トランザール
Transall

アイコン 意味
戦闘や事故で失った場合(沈没、墜落)や損傷した場合、艦船などの内部で事故や事件がおこった場合の意味です。自軍や同盟軍、所属機関、所有会社が行った沈没処分や破壊処分、漁礁としてまたは演習で使用して沈めた場合にはこのアイコンは付けません


※トランザール Transall(トランスポルト・アリアンツ Transport Allianzの略)は、軍用輸送機C-160の設計・製造を行うために結成されたコンソーシアムだった。1959年に設立された当初は、フランスのノール・アヴィアシオン Nord Aviationと、ドイツのヴェーザー航空機製造(Weser Flugzeugbau: WFB)およびハンブルク航空機製造(Hamburger Flugzeugbau: HFB)による合弁事業として運営されていた。そののち、フランスの航空宇宙企業アエロスパシアル Aérospatialeと、ドイツの航空機メーカーであるVFW(Vereinigte Flugtechnische Werke)およびMBB(Messerschmitt-Bölkow-Blohm)によって運営されることとなった。同コンソーシアム唯一の製品であるC-160の生産は、1985年に終了。これら後期の3社はのちに合併して多国籍航空宇宙企業EADSを形成し、同社はそののち、エアバス・グループ Airbus Groupへと社名を変更した

↑Image courtesy of Shipbucket.

※フランスからの発注に基づき、C-160P(郵便輸送型)が4機製造された。これらの機体は、フランス郵便事業のためにエール・フランスによって運航された。これらは真の意味で民間仕様のC-160と言える唯一の機体であり、ほかの全ての機体は軍用機を民間転用したものだった

↑Image courtesy of Shipbucket.

※トランザールのドイツ側構成企業の一つであるMBBは、C-160Dのうちの1機を、民間機として登録されたデモンストレーション機(実演機)に充てた

↑Image courtesy of Shipbucket.
※元ドイツ軍のC-160Dが3機、オーストラリアへ輸出された。これらの機体は消火散布機(ファイアボマー)に改修される予定だが、民間航空機としての型式証明を持たない軍用機であるため、新たな所有者たちは民間での使用を認可してもらうべく奔走している

↑Image courtesy of Shipbucket.

※このC-160NGは、当初“ベルファースト”輸送機の運用を試みていたオーストラリアのグループによって購入され、中央アフリカ共和国で登録されたのち、主に東アフリカで運用された。数年後、ケニアの企業に取得され、タジキスタン籍へと登録変更された。ナイロビで保管されていた同機は密かに運び出され、この行為はケニアで大きな法的紛争を引き起こした。しかし、同機はそののち、2021年にソマリアで着陸時の火災により失われた

↑Image courtesy of Shipbucket.

※ドイツへの帰還後、C-160V3はドイツ空軍で運用された。退役後はふたたび民間へ移り、ガボン・エア・アフェアーズ Air Affaires Gabonで運用された

↑Image courtesy of Shipbucket.

※インドネシアは、トランザールを運用した最大の民間オペレーターだった。フランスの郵便事業から退役したのち、民間仕様のC-160Pがペリタ・エア Pelita Airに売却された。さらに、フランスの製造元に対してC-160NGが新造機として6機発注された

↑Image courtesy of Shipbucket.

※トランザール社の3つの工場はそれぞれ試作機を製造し、それらはドイツ式の命名法に従ってC-160Vと呼称された。ドイツで製造された試作機のうちの1機は、ビアフラ戦争における赤十字との契約に基づく輸送任務に使用するため、スイスの航空会社バレア Balairにリースされた

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※貨物機に加え、純粋な旅客機型であるC-160C(乗客150名)も提案されたが、卓上模型の段階を超えることはなかった

↑Image courtesy of Shipbucket.

※トランザールC-161。トランザール社は、フレディ・レイカー Freddie LakerがDC-4を改造して製作した“カーヴェア Carvair”と同様の、民間向け自動車輸送貨物機型の開発も検討していた。コックピット、尾部、胴体中央部、および主翼を流用することで、C-160ですでに実施済みの設計・技術的成果を活かした設計となっていた。エンジンについてはタイン・ターボプロップ・エンジンをそのまま採用する案に加え、プラット&ホイットニー製JT3D-3Bエンジンを2基搭載するジェット推進型の構想もあった。いずれのタイプも航空ショーなどで卓上模型を用いて売り込みが行われたが、市場の需要を獲得するには至らなかった

↑Image courtesy of Shipbucket.


Update 26/10/08